
転職面接の入室・退室マナー|第一印象で加点される方法と挨拶の流れ
面接の入室方法と退室方法を詳しくご存知でしょうか。この記事では採用面接での入室方法や退室方法について詳しくご紹介致します。また、採用面接でのマナーや、採用面接で気をつける点なども解説致しますので、ぜひ参考にして下さい。
面接の入退室マナーは採用に限らず重要
面接と聞くと、新卒における就職面接や転職者における中途面接が主に浮かぶため、面接の入室・退室マナーにおいても採用面接の時点でできれば良いと思いがちです。
しかし、面接の入室・退室マナーは採用場面だけでなく、以下の場面でも重要になってきます。
- 英検や職業訓練、公務員試験等の資格試験における面接
- 高校・大学・専門学校の受験
- (子供がいる場合)子供の幼稚園・小学校受験
また、社会人であれば顧客訪問等でお客様の会社の一室に案内されることもあるでしょう。
そういった際に、入室・退室マナーができていないと、恥ずかしい思いをすることになります。
よって、採用場面に限らず重要となってくる入室と退室のマナーはわからないと気づいた段階で身につけおくようにしましょう。
幼稚園や小学校受験において、親子で面接に参加する機会がある方は親だけでなく、子供にもマナーを身につけさせておくと良いでしょう。
面接時のマナー(到着時間・遅刻連絡)
当日は10〜15分前に到着する
一般的に転職の面接には、約束時間の10~15分前には到着して受付を済ませておくべきと考えておきましょう。
面接官も面接時間に合わせて準備を行っているためあまり早すぎて到着しないように注意しましょう。
面接時の受付の詳細に関しては以下の記事からご覧いただけます。併せてご覧ください。
遅刻をする場合は連絡を入れる
面接に遅刻をしないことはマナーですが、電車の遅延など、やむを得ない事態が起きた場合は基本電話で連絡するようにしましょう。
連絡をする際は急を要するので、メールではなく電話で連絡しましょう。
面接担当者に伝える内容としては、「遅れる理由」と「到着する時間」です。下記で伝える際の例文をご紹介致しますので、ぜひ参考にしてください。
【電話伝える時の例文】
現在、〇〇線で遅延が発生してしまい、面接の開始時間である●時遅れてしまいます。
到着時刻は●時頃になってしいそうです。
お待たせしてしまい大変申し訳ございません。
遅刻による面接日程の再調整のメールや、辞退のメールは以下の記事にてご紹介しています。併せてご覧ください。
採用面接は愛想よく笑顔で!
面接時に緊張して強張った表情では、明るく活発な印象を面接官に与えることができません。
口角を上げて、穏やかな表情を意識すると人当たりの良い印象を与えることができます。
採用面接では愛想よく笑顔で行えるようにしましょう。
受付・入室から面接開始までの流れ
ここでは、受付・入室から面接開始までの手順をご紹介します。
受付・入室から面接開始までの手順は以下の図の通りです。
受付を済ませて控え室で待つ
採用面接開始の10分前には受付を済ませましょう。
受付での挨拶はカバンと半分に折ったコートを利き手にもち、立ち止まって挨拶をすると好印象です。
受付で何かしらの資料を提出するのであれば、カバンを地面に置いた上で、両手で渡しましょう。
受付で伝えるべきことや、採用面接の時刻に関しては以下の記事に詳細が記載されていますので併せてご覧ください。
ドアを3回ノックする
入室する前にドアを3回軽くノックします。
面接官から「どうぞ」と言われるので、「失礼します」と言ってからドアを開けます。
このドアを開ける際のカバンとコート等の荷物は利き手ではない方の手に握るようにし、利き手でドアをノックし開けられるようにすると良いでしょう。
集団面接で前の人に続いて入室する場合はノックが不要なので覚えておきましょう。
また、ノックの回数は3回(「中に入っても良いか」の合図)であり、2回(「中に人がいるか」の合図)ではないことも覚えておきましょう。
ノックは強く叩いてしまうと、乱暴な印象を与えてしまうため、軽くこぶしを握ってノックをし丁寧にゆっくりと行いましょう。
<補足>
ここでは開き戸の場合を説明しましたが、資格試験の会場では学校を使用し引き戸であったり、そもそもドアがない場合もあります。
引き戸の場合は、ドアの取っ手から遠い位置にある方の手でドアを開けます。例えば、取っ手が左手側にあり、ドアを右側に引いて開ける場合は右手でドアを開けることになります。
引き戸のドアを閉める場合は面接官側に背を向けないようにして立ち、静かに閉めます。
ドアがない場合、ドアがすでに空いている場合はノックもドアを開けることもしませんが、入室する前に立ち止まって「失礼いたします」と述べてから入室します。
その後、面接官に「ドアは閉めたほうがよろしいでしょうか」と聞いてから「閉めたほうが良い」と言われた場合は閉めます。
これは、面接官が単に閉め忘れた可能性もあれば、意図的に開けておいている可能性もあるからです。
部屋に入る
ドア開けて部屋に入ったらドアに正面を向いて両手で締めます。
ドアを閉める際に「バタン!」と大きな音を立てないよう丁寧に閉めるようにしょう。
また、ドアを閉める際は後ろ向きで締めたり、片手締めたりするとマナー違反になります。
面接官に挨拶をし、一礼する
ドアを閉め終わったら面接官の方に振り向き、「よろしくお願い致します」とはっきりと大きな声で挨拶します。
挨拶をしたら、面接官に向かって30度程度のお辞儀をします。
コツは頭を下げて1秒程度停止すると緩急がついて綺麗に見えます。
面接官が数人いる場合は、中央の面接官にお辞儀を1回するだけで問題ありません。
椅子の左側に立ち、指示が出た後に着席する
入り口の正面でお辞儀をした後は椅子の左側まで歩いていき、椅子横(下座方向)に立ちます。
着席する際は面接官から「どうぞおかけ下さい」と伝えられるのを待ちましょう。
面接官から指示を受ける前に着席するのはマナー違反です。
「どうぞおかけ下さい」と言われたら、「失礼します」と一言言って着席します。
椅子に座る体制も、背もたれに寄りかかるのではなく、拳一つ分開けて座るようにすると、姿勢が整って綺麗に見えます。
手の位置は、男性は膝の上で軽く拳を握り、女性は膝の上に両手を重ねるようにしましょう。
面接終了後の退室の流れとマナー
面接終了後も面接開始前と同様、企業側に見られていることを意識しましょう。
面接後の流れは以下の通りになります。
面接終了の合図を確認する
面接官から「本日の面接は終了します」と面接終了の合図を伝えられたら退室の準備を始めます。
「最後の質問は〜」と言われて回答した後でも、面接終了の合図があるまでは立ち上がらないようにしましょう。
椅子に座ったままお辞儀する
面接終了の合図を伝えられたら、椅子に座っている状態で「本日は誠にありがとうございました」と伝え軽くお辞儀をします。
立ち上がり椅子の横に立ち、再度一礼する
お辞儀をしたら、椅子の横に立ち、利き手ではない方の手にカバンとコートを握ります。
椅子の横に立ったら、「本日はありがとうございました」と言い深くお辞儀をします。
深いお辞儀は45度の最敬礼になります。
ドアの前に移動し再度挨拶して、一礼する
椅子の横でお辞儀をしたらドアまで移動します。
ドアの前まで移動したら面接官の方向に振り返り、「失礼します」と伝えて、お辞儀をします。
この際も入室時同様に、利き手でドアを開け、閉める際は面接官側に背中を見せずに閉めましょう。
また、閉める際も気を抜かずに丁寧に閉めて大きな音を立てないようにしましょう。
退室後に気をつけたい4つのマナー
面接前は緊張しているためにできていたことが、面接後の緊張が解けた際に気が抜けてできなくなることがあります。
しかし、面接は面接会場である建物をでるまでが面接であるため最後まで気を抜かないようにしましょう。
退室後に気をつけたいマナーは以下の通りです。
携帯・スマートフォンをいじらない
携帯やスマートフォンは面接中電源を切っていると思いますが、廊下で社員さんとすれ違うことを考慮して面接後すぐも電源を入れていじらないようにしましょう。
廊下ですれ違う人には挨拶をする
廊下ですれ違う人や会社内で会う人への挨拶は社会人として基本です。
軽く会釈して「こんにちは」と挨拶しましょう。
また、すれ違った相手からの挨拶を待ってから挨拶するのではなく、自分から積極的に挨拶するよう心がけましょう。
受付への挨拶を忘れない
来社時に受付にて取次をお願いしてお世話になっているため、帰りの際も受付の方に「ありがとうございました」と挨拶を忘れないようにしましょう。
わざわざ受付まで立ち寄る必要はありませんが、近くまで行き立ち止まり、会釈して挨拶をすると好印象でしょう。
建物を出た後も服装は乱さない
先に「建物をでるまでが面接」と述べましたが、もっと細かい点でいえば建物を出た後も油断は禁物です。
建物を出てすぐにネクタイを緩めたりジャケットを脱いだりと、服装を見出すことは避けておきましょう。
また、スマートフォンの電源は入れても、電話等はしないようにしましょう。
まとめ
今回は面接の入室と退室の方法について詳しくご紹介致しました。
丁寧な入室と退室ができる方は面接官に好印象を与えるため、ぜひ参考にして下さい。
この他、面接に関する記事は以下をご覧ください。
あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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