
履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成する?作成方法のコツを紹介
企業ごとに1枚1枚作成して準備しなければならない履歴書。いざ書き始めようと思うと、用紙のサイズやペンの種類、手書きかPCどちらにした方が良いのか、などの様々な疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?今回は、その課題を解決すべく履歴書の手書きのノウハウなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
手書きとPCの各メリット・デメリット
【手書き編】メリット・デメリットについて
【メリット】
手書きで履歴書を作成することのメリットは以下の3つです。
- 人柄が滲みやすくそれが採用担当者に好感を与えることがある
- 手間をかける姿勢に誠実さや真面目さを感じる人事担当者も存在する
- 手書きであることにマイナス印象をもつ企業が少ない
このように、手書きで書かれた物の全体の印象でその人の性格が見える場合があります。
字が美しく、見た目にも整った履歴書はそれだけでプラスになりえるのです。
【デメリット】
手書きで履歴書を作成することのデメリットは以下の4つです。
- 手間がかかる
- パソコンスキルがないと見なされるリスクがある
- 合理化を進めている企業からマイナスな評価を受けるリスクがある
- 単純に読みやすいものを書けなければ評価がマイナスになる可能性がある
手書きで書いた際に、書き損じが生じれば履歴書全体の書き直しが必要になります。
履歴書や修正液や修正テープが使えないため、内容が良くてもミスがあれば時間が無駄になる場合があるのです。
また、デジタル化が進む企業の場合は手書きであること自体が非効率であり、パソコンスキルがないと見なされるリスクもあります。
【PC編】メリット・デメリットについて
【メリット】
パソコンで履歴書を書くメリットは以下の3つです。
- 効率が良い
- パソコンスキルがあることが伝わる
- テンプレートが豊富
パソコンではタイプミスなどがあっても修正することが簡単で、出力後にミスを見つけても修正した上でプリントをすればそのまま提出可能な履歴書ができます。
また、一度書いた履歴書の一部を修正し、別の企業への応募に利用することも簡単です。
加えて昨今では日常的にパソコンを利用する企業も多いことから、手書きでなくても問題ないと考える企業が大半であり最低限のパソコンスキルがあることを伝えることが可能です。
そして、一般的な文章作成ソフトに履歴書用のテンプレートが入っていることも珍しくなく、就職・転職に関する情報を扱うサイトで様々なものが配布されています。
【デメリット】
パソコンで履歴書を書くデメリットは以下の3つです。
- 手書きの履歴書を良しとする一部の企業に評価されないリスクがある
- 履歴書の流用が簡単なため、志望動機や各種希望の修正を忘れる可能性がある
- 誤字脱字の見落としの可能性がある
履歴書は手書きとPCのどちらでも構わない
※出典:doda調べ「採用に関するアンケート」
調査期間:2018年12月
調査対象:過去3年以内に中途採用での書類選考を担当した103人
調査実施:パーソルキャリア株式会社(転職サービス「doda」を運営)
採用担当者の方から聞いた手書きとパソコンの印象に関するアンケートデータです。
これを見ると、「どちらともいえない、どちらでもかまわない」が約半数を占めています。
このことから、履歴書の作成方法はあまり関係なく重視している点は内容であることが分かります。
しかしながら、「手書きの方が良い」が約1/4を占めている一方で「パソコンで作成したほうが良い」が約1/10と、未だ手書き文化は健在ではあるようです。
よって、履歴書自体はどちらの作成方法でも選考結果に依存されるものでは無いようですが、アンケート結果から見ると「手書き」の方が印象が良いと思う方が比較的多いようです。
もしどちらの作成方法にするか迷ったら、手書きを選択しておくことが無難でしょう。
その他、パソコンで書くか、手書きで書くかが悩ましいものといえば送付状でしょう。
送付状に関しては以下の記事を参考にしてください。
【手書きー準備編】文具の選び方
用紙のサイズはA4かB5サイズ
履歴書は指定がなければ、A4かB5サイズです。
選ぶ際には「どのような印象を与えたいか?」という点も考えた上で選択するべきです。
どのような印象を与えたいか | 用紙サイズ |
文量多く、詳細に伝えたい | スペースが大きく、記入欄が多いA4 |
シンプルにすっきりとした印象を残したい | 記入スペースが少なくまとまった印象となるB5 |
履歴書のサイズを一緒に提出する送付状や職務経歴書などの書類と統一するという考え方もあります。
履歴書と同封書類のサイズが違うからといって評価が下がることはありませんが、サイズを合わせると読み手の採用側が書類を管理しやすくなるというメリットがあります。
同封書類がある場合はA4を選択する方が無難だと考えられます。
ペンは0.7mmのゲルインクボールペン
履歴書の記入には消すことができない黒色のボールペンを使用し、ゲルインクのものを使用することを推奨します。
ボールペンには
- 油性
- 水性
- ゲルインク
の三種類がありますがそれぞれに特徴があります。
利点 | 欠点 | |
油性 |
インク滲みが少なく、裏写りしない | インクがかすれやすいため記入時に注意が必要 |
水性 | 滑らかに書くことができる | 水に弱い |
ゲルインク | インク滲みが少なく、滑らかに書くことができる |
※ゲルインクボールペンは油性ボールペンと水性ボールペンの良い部分併せ持つボールペン
ボールペンの太さは一般的な0.5mmではなく0.7mmを使用すると文字が力強く見えるので採用側に熱意が伝わりやすいです。
以上のことから0.7mmのゲルインクボールペンがおすすめです。
【手書きー実践編】美しい履歴書の書き方
ここからは、手書きで美しい履歴書を作成する以下の3つのコツについて解説していきます。
- 文字の大きさやバランスに気をつける
- 空欄を作らない
- 修正テープや修正液は使わない
文字の大きさやバランスに気をつける
履歴書を書く場合は見栄えを意識するのが基本です。
読みやすい文字と伝わりやすい内容にしなければそれだけでマイナス印象になります。
中でも文字の大きさやバランスは崩れていると焦って書いたと思われる場合があり、仕事が雑な人だと見なされる危険があります。よって、文字は可能限り均一なサイズで読みやすいように適度な間隔を保ちましょう。
とはいえ、余白がありすぎても志望意欲が低いと見なされる可能性があるため、詰まりすぎという印象を与えない程度に埋めましょう。
背筋を伸ばし、机から顔を離した状態で履歴書を書く
背筋を曲げて書くと履歴書と顔の位置が近くなり全体のバランスの把握が難しくなるため、履歴書を書く時は背筋を伸ばし、机から顔を離しましょう。
また、自分の正面に履歴書を置き、斜めにずれないように調整することも忘れないようにしてください。
履歴書自体が斜めに置いてしまっている場合や自分が斜めに履歴書に向き合っている場合は、それだけ文章に傾きが生じやすくなります。
履歴書から30~40cmは顔を離し、余分な力が入らないように美しい姿勢を保つようにすると文字も美しく整いやすいのです。
修正テープや修正液は使わない
履歴書は公的な意味合いを含み、偽造などを防ぐ必要があるため修正テープや修正液を使うのはタブーとなっています。
修正液や修正テープを利用可能にしてしまうと、文章の修正は、教師や親といった別の人物でも可能であるため、本人が書いたものか判定が難しくなるのです。
書き損じが生じた場合は履歴書自体を書き直すことが大切です。
手間がかかる作業になりますが、それだけ集中力を保ち、労力をかけたことが伝わればプラスの印象になることもあります。
安易な手段を使おうとマイナス印象になるため、修正テープや修正液を使わないようにしましょう。
【PC】履歴書を作成する上での4つの注意点
履歴書をパソコンで作成する場合は以下の4点に気をつけましょう。
- WordやExcelで作成されたテンプレートを使う
- フォントはゴシック体か明朝体
- 誤字・脱字の確認をする
- レイアウト崩れの確認をする
WordやExcelで作成されたテンプレートを使う
履歴書作成の際はWordかExcelにあるテンプレート、あるいは転職サイトが配布しているWordかExcelで作成されたテンプレートを使用しましょう。
WordやExcelといったソフトは多くの企業が利用しているものであるため、メール等で履歴書を送信した際にレイアウト崩れが起きにくいのです。
フォントはゴシック体か明朝体
履歴書をパソコンで作成する際の字体はゴシック体か明朝体にしましょう。
他にも多くの字体はありますが、読みやすくてもカジュアルな印象を与える可能性がありますし、字体によっては読みにくいものもあります。
よって、ゴシック体や明朝体等の無難な字体を選んでおくと良いでしょう。
加えて、文字のサイズも統一させるようにしましょう。目立たせようとすると統一感がなく見えて悪目立ちする可能性があります。
誤字・脱字の確認をする
一度履歴書の作成が済んだら、最初から丁寧に見直して誤字・脱字の確認をしましょう。
誤字・脱字は自分で見直しても見つからない場合があるため、第三者にみてもらうと尚良いです。
レイアウト崩れの確認をする
メール等で送信する前はレイアウトが崩れた状態で送信していないかを確認しましょう。
特にWordやExcel以外で作成されたものは送信時にレイアウトが崩れやすいです。
不安な方はレイアウトかが保たれるPDF化して確認しましょう。
履歴書のその他の箇所の書き方・マナー集
① 履歴書のその他の箇所の書き方例
履歴書各欄の書き方例は以下になります。
書き方の見本とともに分かり易く解説しましたので、まだ作成していない箇所があれば、是非参考にしてみて下さい。
0.履歴書の全書き方まとめ
1.基本概要欄
2.学歴・職歴欄
3.自己PRや志望動機・本人希望欄の書き方
4.履歴書用写真のマナーや撮り方
② 履歴書のマナー - 作り方・送り方
履歴書を渡す際のマナーや、送付状・添え状の書き方などを詳しくまとめました。
こちらもテンプレートにしていますので、ミスなく効率的に書きたいという方は参考にしてみてください。
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手書きで作成する場合
-
PCで作成する場合
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