
【ブラック企業】退職理由は?面接の時なんて言えばいいの?
近年、ブラック企業という言葉も浸透し、転職を考える人は増えてきたように思えます。ブラック企業で働くのに限界が来た。辞めてしまいたいけど、妥当な退職理由が見つからない。転職面接の時に、退職理由を上手く説明出来るだろうか。こういった悩みを抱えている人は少なくないはず。今回は、このようにブラック企業を上手く辞める自信の無い人や、転職面接が不安な人に向け、辞める手順から転職面接で話すための退職理由、またブラック企業で働いた事が転職面接にどのように影響を与えるのかを調査して参りました。
ブラック企業に立ち向かうための退職理由
ブラック企業で勤め続けていると、不当な長時間労働、上司からのパワハラ、無理な精神論、いくら頑張っても評価されないなど、様々に辛いことがあると思います。
そんな過酷な状況で働いていると「もう辞めてやる!」と辞表を叩きつけたくなってしまうことも、必然ではないでしょうか。
ここでは、しっかりと退職をするために押さえるべきポイントをご紹介していきます。
退職理由で引き留められてしまうかも
退職願いを上司に出す時、避けては通れないものに退職理由を伝える、というものがあります。
本来であれば退職理由を伝える義務はありませんが、聞かれたのに答えないということも、なかなか難しいでしょう。
しかし、中には退職理由を伝えてみると、引き留めようと調子の良いことを言い出す上司もいるようです。
具体的な例を少し見てみましょう。
「給料が少ないと感じ辞めようと決意しました。」
→「じゃあ、来月からは上げてあげよう」
「残業時間が長すぎるので辞めようと思います。」
→「じゃあ、定時で上がっていいよ」
というようなやりとりが行われることもしばしばあります。
一見、問題が解決したように見えますが、そう判断してしまうのは少し危険かもしれません。
なぜなら、給料が多少上がったとしても働いている環境は変わらないためです。
根本的な解決になっていないのです。
それどころか、「要望を叶えてやったじゃないか!」とさらに横暴なパワハラなどが身に降りかかるかもしれません。
また、定時で上がれるようになったとしても、周りの同僚は残業まみれ、その中で自分だけ定時で帰るなんて事態になってしまえば、反感を買うことは避けられません。
上司は、退職者が優秀な人ほど、必死になって引き留めてくる可能性があります。
退職理由は譲歩の余地がないものに
では、どのような退職理由にすべきなのでしょうか?
上記の例のような問答にならない対策方法として、会社側に譲歩の余地を作らないものがオススメです。
例えば、
- 親に介護が必要になってしまった
- 他にやりたい事が見つかった
- 心の病にかかってしまった
など、会社としての対応が取れないような理由であることが望ましいでしょう。
転職面接で話すための退職理由
退職理由と転職理由は違う
転職したいから退職するのであり、退職したから転職をしたい、そのため退職理由と転職理由は一緒であると捉えがちかもしれません。
しかし、ここではっきりと意識する必要があるのは、退職理由は後ろ向きである一方で、転職理由は前向きでなければいけない、ということです。
この違いを見誤ると、転職面接時にギャップが生じてしまう可能性があります。
転職理由といったポジティブな話を聞きたい面接官の前で、前の会社で体験したブラックな体験を話してしまい、面接官に悪印象を与えてしまうかもしれません。
ここで一つ、JobQに寄せられた投稿をご紹介します。
退職理由と転職理由で前向きに捉えるようにするにはどうしたらいいかアドバイスを下さい
退社理由の答え方について31歳男性で、現在転職活動中です。
転職活動で苦戦しています。どの会社の中途採用面接でも退社理由を聞かれます。
財務状況の悪化を理由にすると、会社から逃げ出すだけの人と見られてしまうので、前向きな理由を考えて面接に臨んでいます。
今日の夜も中途採用面接があり、やはり退社理由を聞いてきたので、
「経理・総務業務に集中できない環境が続き、社風が合わない。
経理総務業務に集中し、スキルアップを目指したいので退社を考えている。」
と先方に伝えたところ、「会社は何でもやりますという人じゃないとどこも通用しない。あなたみたいな人はダメだ」と言い返されました。
転職理由の前向きさを伝えるとき、どういう伝え方が、相手に納得してもらえるのか、経験者の方がいたら教えてください。
小さな会社を経営しております。
面接は交渉なので、買い手は商品にケチをつけたがるものです。
ですが、買うか買わないかの判断は商品=質問者様がどうとかいうではなく予算だとかキャパシティだとか買い手の事情によるものが大きいです。
「どこにいっても、あなたみたいな人は通用しない」なんて聞き流しておけばいいです。
事情は会社ごとに違いますから、買ってくれる人もいますよ。
実際のところ、職場にいて問題なさそうな性格かどうかと、直近半年ぐらいで任せたい仕事ができそうかぐらいしか見てないです。
退社理由・転職理由というのは、今の会社の形を借りて入った「後の」退社理由の可能性を聞いています。
今の会社の待遇に不満タラタラの人は、応募している会社に入社してもたぶん不満だろうね、ということで、前向きなほうがいいですね、という話になりますけど、会社の状況が芳しくないぐらいでしたら、合理的ですから、むしろ素直に話したほうがいいかもしれませんよ。
退職理由に関しては、やはり悪印象を与えてしまう恐れもありますので、慎重に検討したいところです。
退職理由はやはり正直に言えない
転職面接の際に、退職理由は正直に話す事はオススメ出来ません。
なぜなら、転職面接の際の面接官は、ブラック当たり前体育会系の社会を生き抜いた50,60代のベテラン社員である可能性があるからです。
そのような面接官の前で、前にいたブラックな退職理由を話してしまうと、逆に自分の評価を下げる結果となってしまうかもしれません。
例えば、パワハラが理由で辞めたのだと正直に話したとしても、面接官はそのパワハラ現場を目撃していないため、どの程度のパワハラが行われていたのかを正確に知ることは出来ません。
人によっては、あなたの事を被害妄想が強い人であったり、精神の不安定な人と判断してしまう可能性すらあります。
また、昇給が見込めない、サービス残業が辛かった、などと言った場合は、仕事に対する意欲のない人だという印象を与えてしまうかもしれません。
退職理由を転職面接で使えるものにする
これまで、退職理由と転職理由は別物であること、退職理由を素直に話してはいけない事を見てきました。
では、転職面接で面接官に退職理由をどのように話せば良いのか。
1つ有効な手段として、退職理由を転職理由にすり替えてしまうことです。
例えば、「前の会社は○○であったため、御社では□□のように働きたいと考えている。」のように結論をポジティブな印象に結びつけましょう。
こうすることで、面接官に前の会社の話で感じたネガティブなイメージを、未来にこのような働き方を使用と考えているなどポジティブな印象を与えることが出来るでしょう。
ここでも、JobQに寄せられた投稿をご紹介します。
中途採用面接で聞かれる退職理由について
大手IT企業で働く4年目の営業です。
転職活動をしており、来週後半に面接が控えています。
中途採用面接で退職理由を聞かれることも多いと思うのですが、
どうやって答えるのがいいのでしょうか?
正直今の職場の仕事に面白さを見出すことができないのが理由なのですが。。。
アドバイスをいただけると幸いです。
6年程面接をしてきておりますが、等身大、自然体で臨まれるのがいいと思います。
伝え方に関しては工夫の余地はあるかと思いますが、実際の転職理由は嘘をつくと不自然になるかと思います。
また、面接を通過する事は手段でしかなく、入社後楽しく働けることの方が大事かと思いますので、あまり頑張りすぎずに面接に臨み、自分自身を受け入れてくれる企業の方がよいかと思います。
実際の面接官の方に回答をいただくことができました。
転職理由に関しては、やはり伝え方の工夫は大事であるが、嘘をつくことはオススメされていません。
面接官の経験が長い方ほど、そういった不自然な嘘は敏感に察知するものなのかもしれません。
ブラック企業からの転職は不利にならない?
やはり会社で働いていた期間は転職に影響する
ブラック企業からの転職の際に、退職理由ともう1つ気になる事として働いていた期間がどの程度面接官の印象を左右するのか。
結論から言うと、働いていた期間は影響してくるようです。
いくらブラック企業で働いていたとしても、1ヶ月間働いて辞めてしまった場合は面接官に忍耐力のない印象を与えてしまいます。
しかし、面接官の最も見ているポイントはその人と企業との適正、つまり一緒に上手く働いていくかを見ているのです。
そのため、面接官に対してはその経験から得られた事を上手く伝え、ポジティブな印象を与えることによっていくらか挽回を望む事が出来るでしょう。
長期間働く事が悪印象に繋がることも!?
ここで、以外なのがブラック企業で長く働き続けることもまた、転職活動に対して悪影響を与える事もあるようです。
一見、ブラック企業で何年間も働き続けていると聞くと忍耐力や根性のある仕事熱心な人のような印象も受けるかもしれません。
しかし、面接官によってはその人のことを、辞めるという決断に長い時間をようする決断力の無い人と判断する人もいるようです。
また、ブラック企業で長年働き続けたことによって、その人自身がマイナス思考になってしまい、面接官にネガティブな印象を与えてしまうケースもあるそうです。
ブラック企業で何年間も耐え続け働く事で、あなた自身が壊れてしまっては元も子もありません。
決断は適切な時期に下す必要があるようです。
ブラック企業で働いていた事がプラスになることもある
ブラック企業で働いていた事は、必ずあなたに忍耐力なり、対人能力であったり、何かしらプラスになる能力を身につけてくれているはずです。
面接官もブラック企業の存在は、ある程度認知しているためあなたのその面を評価してくれるはず。
まとめ
ここまで、ブラック企業の退職の仕方から、転職活動の際に気をつけなければいけないことを見てきました。
自分の働いている企業を辞めるという一大決心。
しかし、より良い環境で自分の力を発揮しようという考えは間違っていないはず。
この記事が多くのブラック企業に苦しむ人々の決断に役立てば幸いです。
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