
【1分で伝わる自己PR】上手くまとめる方法を例文を使って解説
高校・大学への進学や就職・転職など、自己PRをする機会があります。本番で慌てないように、1分自己PRは事前にポイントを押さえておくのが肝心です。質問や回答を例文を合わせて解説します。
高校面接・大学入試にも役立つ!自己PRの疑問紹介
就職や転職に向けて活動している方はもちろん、高校入試やインターンシップでも自己PRは必要になります。
ここでは、自己PRに関して悩んでいる方からの質問とその回答を3つご紹介します。
自己PRで悩んでいる方は参考にしてみてください。
まずは自己PRをどのように考えれば良いかという質問回答について見てみましょう。
就職や転職の自己PRや面接対策はどのように考えればいいですか?
就職活動、転職活動の参考書(自己PR、面接対策など)に書かれてる内容ですが、どういう視点で読むべきなのでしょうか。
あまりにも答え方についてがどうも回りくどい印象があり、本当にこれで回答していいのか、または、こんな回答したら不採用の対象になるのではないのか、懐疑的です。
そのため、どう答えたらいいのか、が明確化していません。
よって、今回質問いたしました。
参考にならないと感じているということは、その通りなのだと思います。
私は転職活動を何回もしていて、それなりの場数を踏んできました。
そして思ったことは、…続きを見る
自身の経験に基づいて話せると良いようです。
次に、どのような内容にすれば良いかという質問とその回答をご紹介します。
第二新卒の自己PRはどういうことをPRすればいいのでしょうか?
第二新卒の自己PRはどういうことをPRすればいいのでしょうか?
今年、新卒入社して半年がたちます。元々行きたかった業界への第二新卒への就職(転職)を考えています。
その際に自己PRは大学生時代に使っていたものと、半年の社会人経験での内容を踏まえたものとの、どちらがいいと思いますか?
第二新卒ですし、社会人経験の内容を踏まえた方がいいとは思うのですが、どうしても内容が表面的に聞こえてしまいます。
かといって、大学時代に使っていた自己PRでは現職での経験談が出てこないの第二新卒らしくない?
とも思います。
皆さんならどちらの自己PRを使用しますか?
大学時代に使われていた自己PRと第二新卒としての自己PRの両方を使用されてはいかがでしょうか?
面接の中で、面接官の反応を見て…続きを見る
最後に、ガクチカに関するQ&Aをご紹介します。
就職活動の自己PRに旅行は使えるのですか?
就職活動の自己PRに旅行は使えるのですか?
就職活動は何か大きな試練のような重みがあって、漠然とした不安を感じてしまいますよね。
ご質問に答えていきますね。
旅行も使い方によっては自己PRに有効になると私は思います。
ポイントは下記を意識してみてください。
①その旅行を通じて自分が得られたことは何が具体的に言語化しましょう。
②①は今後社会人として働くことにつなげられるものを考えましょう。
③旅行計画の際に、【戦略性】を訴求できることは無かったか考えてみましょう…続きを見る
経験をどのように感じ、今後に生かすのかを話すと良いようです。
また、大学入試や高校面接での自己PRや書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶関連記事:【大学・専門学校入試の自己PR】評価される3つの書き方とは
【自己PRの書き出し例文5選】就職や転職でうまくアピールするために
受かる自己PRの書き方・例文集面接の伝え方までコンプリート!
1分間で自己PRをうまく伝える例文5選
ここでは、自己PRを1分で相手に伝える例文について5つのポイントをご紹介します。
結論から話す
結論を最初に持ってくることで、自分の強みを印象づける事ができます。
具体例として、リーダーシップを強みとした学生時代の部活動経験に関する自己PRの例をあげます。
リーダーシップがあるところが私の強みです。
学生時代は部活のキャプテンとして同期や後輩をリードしてきました。
部活では新入生と上級生が力を合わせなければチーム力が発揮できません。
そこで通常の練習以外にも部内の親交を図る事を目的にしたオリエンテーションや親睦会を企画しました。
それによりチームのまとまりが良くなり、同じ目標に向かって努力する雰囲気ができました。
その結果、部活の成績も上がり更にチームに活気をもたらす事ができました。
この経験で、私はチームをまとめていく事の大切さと面白さを実感しました。
このリーダーシップを活かし、貴社に入社後も職場のチームと協力しながら目標達成に向けて努力していきたいです。
上記の例文では、冒頭で「リーダーシップがあるところが私の強みです。」と結論から述べています。
こうすることで、あとに続く話がリーダーシップに関連した話であることが明らかになり、印象が強くなります。
このポイントは自己PRに限らず、面接における他の回答においても利用が可能であるため、心がけると良いでしょう。
経験をアピールする
採用担当者は、応募者が入社後に「どのように活躍するのか」をイメージしながら確認したいと考えています。
そのため、あなたの経験をアピールすることで、採用担当者は入社後の活躍する姿をより想像しやすくなるでしょう。
具体例として、コールセンターでのアルバイトでの経験をアピールする自己PRの例をあげます。
私は2年間、カード会社のコールセンターでアルバイトをしていました。
人と話をするのは得意な方で、電話応対もマニュアル通りにスムーズに覚える事ができました。
しかしクレームの対応だけはマニュアル通りにはいきませんでした。
お客様によっては、声を荒げたり怒鳴ったりする場合や、冷静な方でもなかなか納得してもらえず電話が長引く事もありました。
そこで周囲の先輩から様々なアドバイスをいただき、まず相手の話を受け止める事、相手の態度に惑わされずにできるだけ冷静に返答する事などを心がけました。
それによりクレームの電話に対して、苦手意識を持つことも無く対応できるようになりました。
このアルバイトを通して、困った時には周囲に聞く事、先輩の意見を大切にする事を学びました。
この経験は、貴社に入社後も活かす事ができると思います。
上記例文では「人と話をするのが得意である」と「困った際は周囲に聞く」という2つの経験が明らかになります。
このとき、この自己PRのテーマは「困った際は周囲に聞き、周りの意見を大切にする」です。
しかし、例文のように「人と話をすることが得意」という長所を経験の中に織り混ぜられると、なお良いでしょう。
キーワードを決める
先に述べたように、話の内容を一言一句暗記して面接に臨むことは、話し方が疎かになるという点で推奨できません。
そのため、キーワード(話の要点)を押さえて話しましょう。
また、ポジティブなキーワードにおいては、強調して話すことで聞き手に良い印象として残りやすくなります。
具体例として、コンビニでのアルバイトで「人を笑顔にすること」を強みとした自己PRの例をあげます。
私の強みは“人を笑顔にすること”です。
学生時代は3年間コンビニでアルバイトをしていました。
毎日様々なお客様が来ましたが、いつも笑顔で挨拶をする事に心がけました。
時には機嫌の悪そうな方や忙しそうな方、難しい顔をしている方などもいますが、できるだけ平常心を保ち同じように笑顔で挨拶をするように努力していました。
それはこちらが笑顔で挨拶をする事で、相手も笑顔になる事を実感していたからです。
また、お客様に笑顔になってもらう事が自分自身の喜びになり、仕事へのモチベーションになりました。
そこで、私は“人を笑顔にすること”が好きで、かつ、私の強みである事を自覚しました。
この強みを貴社の○○という仕事にも活かして、お客様を笑顔にできるよう取り組んでいきたいです。
上記例文において、キーワードは「いつも笑顔で挨拶」「こちらの笑顔は相手を笑顔にする」「相手を笑顔にすることが仕事のモチベーション」の3つになります。
また、キーワードの数は話す時間が1分であることを踏まえると、3つ程度が望ましいでしょう。
3つ以上になってしまうと、どれか1つを忘れてしまったり、1分で話すには内容量が増えてしまったりしてしまいます。
長所をアピールする
自己PRでは自分の長所をアピールしますが、「その長所がどのように仕事に役立つのか」「自分(応募者)がどのような人柄なのか」を相手に伝える事を意識しましょう。
具体例として「目標に対してコツコツと物事に取り組む」を強みとして、英語の実力向上を図った自己PRの例をあげます。
私の長所は、目標に対してコツコツと取り組む点です。
高校生の頃、英語を話せる姉に憧れて一生懸命に英語を勉強しました。
しかし、私は姉に比べて英語は得意では無く、成績も良くありませんでした。
ある日、姉にどうしたら英語が得意になるのか相談したところ具体的なアドバイスではなく「毎日コツコツやる事」と言われました。
それから私は姉の言葉を信じて毎日2時間コツコツと英語の勉強をしました。
時間が経つにつれて自分でも英語が身についてきていると実感しました。
ある日、僕の姿を見ていた姉が英検を受けるように進めました。
私も自分の実力が知りたかった事もあり試しに受験したところ一発で2級に合格する事ができました。
そこで自分の強みは、目標に対してコツコツ取り組める事だと実感しました。
この強みを活かして、貴社でも貢献したいと考えています。
この具体例において重要になるのは、長所をより際立たせるために以下を述べることです。
- 長所が生かされる例(苦手な英語を得意に変える)
- 長所の具体例(毎日2時間コツコツと英語の勉強をする)
- 長所から得た実績(一発で英検2級に合格)
これらを自己PRで述べることで、長所があなたの独りよがりなものではないことが伝わるでしょう。
そのほか、自分の努力などをアピールするとき、数字を入れるとより説得力が増すのでおすすめです。
長所に合わせたアピール方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
▶関連記事:「計画性」をアピールする自己PR例文|3つの書き方と注意点
「行動力」をアピールする自己PR例文|3つの書き方と注意点
「好奇心旺盛」の自己PR例文|3つの書き方と注意点
「向上心」をアピールする自己PR例文|3つの書き方と注意点
入社後の姿をイメージさせる
採用担当者は「応募者が入社後どのように活躍するのか」「自社の社風や業務内容に合っているのか」を自己PRから読み取ろうとします。
それを意識して内容をまとめると、採用担当者の印象に残りやすいでしょう。
具体例として「要領が良い」を長所とし、アルバイトと学業の両立についての自己PRをあげます。
私の長所は、要領が良い事です。
要領が良いことを示す例として、アルバイトと学業の両立について述べます。
私は学生時代に居酒屋でアルバイトをしていました。
親に頼らず生活費を得たいと考えていたため、週5日のシフトで働いていましたが、学業を両立させるのはとても大変でした。
しかしアルバイトを言い訳にする事なく、単位を落とさずに卒業する事ができました。
また、アルバイト先では私の働き方が認められ、現場のリーダーに抜擢されて新人教育なども担当していました。
私はこのアルバイトと学業の両立を通して、複数の事柄を同時進行できるという強みを身につけることができました。
入社後もこの強み活かして貴社の業務に貢献していきたいです。
この具体例から、入社後の姿をイメージさせるものは、強みである「複数の事柄を同時進行できる」をはじめとして「他の何かを言い訳にしない」「リーダーに抜擢される」の3つがあげられるでしょう。
このように、仕事における活躍の仕方という側面からアピールを行うと、採用担当者に入社後の活躍するイメージを沸かせることが可能になるでしょう。
1分間の自己PRで見られる3つのポイント
そもそも、自己PRのPRとは『Public Relations(パブリック・リレーションズ)』の略語です。
日本では宣伝や広告、広報といった言葉の類義語として認識されていますが、その定義は幅広いようです。
自己PRは面接の担当者に、「自分の長所を活かしてどのように企業に貢献するか」を伝えることです。
まず、1分間の自己PRで見られているポイントについて解説していきます。
今回は制限時間1分の場合について解説しますが、中には2分・3分・5分の場合があり、企業によって異なります。
しかし、「限られた時間の中で候補者のことを知りたい。」という企業側の意図は同じです。
1分間という短い時間で面接官が見ている3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1.自己分析ができているか
1つ目は、「自己分析ができているか」という点です。
というのも、限られた時間で自己PRを行うためには、徹底した自己分析が必要だからです。
- 自分がどのような性格なのか
- 自分の長所と短所を理解しているのか
- 客観的に自分の姿を見ることができるのか
自己分析がきちんとできているかを把握する上では、以上の3つを意識するといいでしょう。
性格や考え方、長所・短所がたくさん浮かぶ中で、特に伝えたいと感じる部分(=強みや個性)を理解しているかどうかが問われます。
2.まとめる能力があるか
次に、自己分析で出た自分の強みや個性をについて、簡潔にまとめて話せるかどうかが見られます。
相手に伝えたいことを1分間でまとめて話すためには、以下の3つが必要になります。
- 分析力
- 構成力
- 表現力
面接官は、時間制限という他の応募者と同じ条件で回答を求めることにより、「限られた時間でどれだけ濃い内容を話すことができるか」という能力を比較しています。
限られた時間の中でその能力を示すためには、論理的かつ中身のある内容作りをしておく必要があります。
自分について深く分析し、伝えたい内容を論理的に構成し、それを適切な言葉で表現することが肝心と言えるでしょう。
3.どのような人物か
面接の自己PRにおいて、内容のほかにも面接官がよく見ているポイントがあります。
それは、話す時の表情や話し方、立ち振る舞いです。
これらは応募者の素の状態がよく現れるため、性格や人物像が読み取れるようです。
自己PR中は、以下の5点に注意して回答するようにしましょう。
- 声の大きさ
- 話すスピード
- 聞き取りやすさ(はっきりと話す)
- 話す時の姿勢
- 言葉遣い(正しい敬語を使う)
例えば、大きい声でハキハキと話せば自信のある印象に、言葉遣いを意識すれば丁寧な印象に近づけることができるでしょう。
そのほか、自然な笑顔で話すことができれば、とりわけ営業職に求められる愛嬌をアピールできるかもしれません。
上記の5つのポイントをまんべんなく意識して面接にのぞむのがおすすめです。
1分間で自己PRをまとめる3つの方法
ここでは、自己PRを1分でまとめる方法として、3つご紹介します。
簡潔な表現にする
限られた時間内で相手に伝えるためには、情報をわかりやすく表現しなければなりません。
仕事をする上でも必要なスキルであり、面接官も注目しているポイントでしょう。
では、簡潔な表現をしたいときの具体的な例として、以下のポイントがあげられます。
- 結論から述べる
- 「〜というのは」「〜のような」といった遠回しな表現は避ける
- 一文を長くせず、区切って接続後で文章をつなげる
-
指示語はなるべく使わない
結論から述べると、聞いている人があとに続く話を理解しやすく、そしてより強い印象を与えるためにおすすめです。
後ほど例文と合わせてご紹介します。
そのほか、適度に文章を区切ったり、指示語を使わないことも、より効果的な自己PRづくりに役立ちます。
テーマを絞る
短い時間のなかで複数のテーマを含んだ話をすると、「何を一番に伝えたいのか」が不明瞭になってしまいます。
伝えたいテーマを絞り、結論を述べてから理由を説明すると良いでしょう。
1つのテーマに絞った上で、そのテーマに注力して話すことで、聞き手も理解しやすく印象に残るでしょう。
話の構成を考えるときには、PREP法がおすすめです。
内容 | 例 | |
P:Point | 結論、内容の中心 | 私はりんごが好きだ。 |
R:Reaon | 理由 | 甘くて美味しいからだ。 |
E:Example | 理由に至った例、経験 | ジャムやパイなど、他の楽しみ方もある。 |
P:Point | 結論の再確認、再提示 | だから私はりんごが好きだ。 |
1つのテーマについて、経験などをまじえて論理的に内容を考えたいときに参考にしてみてはいかがでしょうか。
300文字程度でまとめる
1分間に話せる文字数は、プロのアナウンサーで350字程度と言われています。
落ち着いてゆっくりと話すことを踏まえると、300文字程度を目安に内容をまとめると良いでしょう。
また、話す内容を300文字程度にまとめた上で、時間を計って話す練習をするのがおすすめです。
加えて、自分の話す姿を録画しておくと、時間だけでなく話し方や印象なども確認できます。
1分間の自己PRで注意すべき3つのポイント
- ・話し方に気を付ける
- ・文章は伸ばすのではなく削る
- ・丸暗記は注意が必要
次に、1分間の自己PRで注意すべきポイントについて3つご紹介します。
話し方に気をつける
1分という時間はとても短く、思った以上に伝える内容は限られてしまいます。
そこで聞き手としては、内容と同程度に話している姿が印象に残ります。
よって、言葉遣いや話し方には十分気をつけましょう。
特に「なんか〜」や「えっと」といった口癖がある人は、その口癖が出ないよう慎重に話す必要があるでしょう。
また、話し方を気をつける練習方法として、第三者に聞いてもらったり、録音・録画するなど、客観的に自分の話し方をチェックすることをお勧めします。
文章は伸ばすのではなく削る
1分間の自己PRを考える際に、短い文章を伸ばしていくと内容が薄くなる可能性があります。
よって、まずは時間や文字数を気にしないで内容を書き出してみて、そこから1分間で収まるように削っていきましょう。
1分間という時間制限も大切ですが、最も大切なのは伝えたい内容です。
まず「何を伝えたいのか」を明確にしてから文章を作りましょう。
自己PRの丸暗記は注意が必要
自己PRを話すときに、一言一句暗記したものを話す方がいます。
しかし、文章の丸暗記だと話す内容に気を取られてしまい、話し方・伝え方がおろそかになる傾向があります。
自己PRで話す内容を暗記するのも良いですが、一言一句全て暗記する方法はあまりおすすめできません。
「何を話すか」を箇条書きなどで組み立てて覚え、本番ではそれを「どう話すか」に意識を持っていくと良いでしょう。
内容を話すことや時間制限で緊張してしまう方は、「1分間で話せたらいいな。」というマインドでリラックスしてみましょう。
1分間の自己PRのまとめ
今回ご紹介した内容を参考にして、1分間の自己PRを準備してみてください。
本番では緊張する事を想定して、事前に話す練習をしておきましょう。
また、話す練習においてはできるだけ誰かに聞いてもらい、ストップウォッチで時間を測る事が大切です。
練習をしっかり行い、自信を持って本番に臨みましょう。
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