
【第二新卒の職務経歴書】書き方や作成のコツをわかりやすくご紹介
第二新卒で転職を考える際、職務経歴書が必要となります。しかし職務経歴書の書き方や、コツが分からない方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、職務経歴書の内容や、第二新卒が職務経歴書を書くときのコツを紹介します。職歴が浅いため、職務経歴書の書き方に迷っている方や、初めて職務経歴書を書く方はぜひ参考にしてみてください。
第二新卒の職務経歴書とは
転職活動を行う際に必要となる職務経歴書。
まずは、職務経歴書がどのような書類なのかを確認していきましょう。
職務経歴書は「業務経験」と「スキル」を伝えるための書類
職務経歴書は、履歴書と一緒に提出を求められることが多いです。
今までどのような仕事をしてきて、どのようなスキルがあるのかを伝えるために職務経歴書が存在します。
また採用担当者は、履歴書だけでは判断できない「業務経験」と「スキル」を職務経歴書で確認します。
自分の魅力をまとめて、採用担当者にアピールするためにも職務経歴書は必要です。
なお職務経歴書のサイズは、A4・B5がおすすめです。
一緒に提出する履歴書のサイズと合わせて作成しましょう。
第二新卒の職務経歴書の書き方に明確な決まりはない
第二新卒に限らず、職務経歴書には決まったテンプレートやフォーマットはありません。
そのため自分で考えて、職務経歴書を作成する必要があります。
書き方は人それぞれ自由ですが、誰が見てもわかりやすい職務経歴書を意識してみてください。
「職務経歴書」と「履歴書」の違い
では、一緒に提出する「履歴書」と、今回作成する「職務経歴書」にはどのような違いがあるのでしょうか。
具体的な違いは、以下です。
書類 | 目的 | 定型フォーマット |
履歴書 | 内定後企業で保管 | あり |
職務経歴書 | 書類選考で使用 | なし |
このように「履歴書」と「職務経歴書」には、目的による違いがあります。
本人確認のために利用するのが「履歴書」、内定に直接影響するのが「職務経歴書」と覚えるといいでしょう。
手書きよりもパソコンでの作成がおすすめ
職務経歴書の書き方は自由、と前述しました。
しかし、手書きよりもパソコンでの作成の方が非常に効率よく進められます。
例えば誤字をしても、パソコンなら書き直す必要はなく、修正がすぐ出来るでしょう。
また、パソコンで作成すると文字やフォントに統一感が出ます。
読みやすい文字であるのは、採用担当者から見てもわかりやすい書類となります。
第二新卒の職務経歴書に書く8つの内容
実際に職務経歴書を書く場合、どのような内容を記載したらいいのでしょうか。
ここでは職務経歴書を作成する際に、おすすめの内容を紹介します。
今回紹介する内容は、以下8つです。
- タイトル・氏名・日付
- 職務要約
- 勤務先企業
- 職務経歴
- 業務で活かせる知識・スキル・経験
- 資格・免許
- 自己PR
- 志望動機
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.タイトル・氏名・日付
職務経歴書の一番上に「タイトル・日付・名前」を記載します。
タイトルは、「職務経歴書」と太字で書きましょう。
また日付の表記は、揃っていれば西暦・和暦どちらでも問題ありません。
日付の記入は、郵送なら投函日、面接に持っていくなら面接当日の日付を書いてください。
2.職務要約
職務経歴書の一番初めに記載するのが、職務要約です。
職務要約では、今までの仕事内容を記載します。
一番初めに入社した会社から、現在働いている会社すべてを書く必要があります。
3.勤務先企業
勤務先企業には、現在働いている会社の情報を書きます。
具体的には、以下の内容を職務経歴書に記載するのがおすすめです。
- 業界・業種(事業内容)
- 従業員数
- 上場・非上場
- 売上高
- 雇用形態(正規、業務委託、アルバイトなど)
- 勤務地(支店)
4.職務経歴
職務経歴では、今までのキャリアを記入します。
仕事内容や実績を詳しく書いて、採用担当者にアピールするのがポイントです。
この後に出てくる「自己PR」とつながる部分となるため、数字などを利用して具体的に書いてみてください。
5.業務で活かせる知識・スキル・経験
転職希望先で活かせる知識を記入しましょう。
例としてPCスキルや、コミュニケーション能力などが挙げられます。
6.資格・免許
自分が持っている資格・免許を、正式名称で書きます。
日付同様に、西暦・和暦を揃えて書きましょう。
なお、募集要項に必須と書かれた資格がある場合は、忘れずに書くようにしてください。
7.自己PR
自分の強みや適性を書きます。
転職希望先で役に立つアピールポイントや、職務経歴で記入した内容をもとに自己PRを埋めていきましょう。
企業側が求める人材像を分析して、自己PRを作成するのがおすすめです。
8.志望動機
転職希望先に入社したい理由や、入社後にやりたい仕事を書きましょう。
なお職務経歴書は、あくまで今までの「業務経験」と「スキル」を伝える書類です。
あまり長文にせず、簡潔にまとめるといいでしょう。
第二新卒の職務要約の書き方
ここでは、職務経歴書で出てきた「職務要約」についてみていきます。
「職務要約」を書く際に、つまずいてしまった方もいるのではないでしょうか。
第二新卒の「職務要約」についての書き方をみていきましょう。
今までの経験・研修・業務を書き出す
第二新卒の場合まずは、今までやってきたことを書き出してみてください。
研修で何を学んだか、業務は何をしてきたか、とにかく思い出せるだけ書いてみましょう。
自分一人で行った業務だけでなく、会社に貢献した業務や些細なことでもまずは書くのがおすすめです。
自己PRにつながる経験・業務を選ぶ
業務を書き出したら、その中から自己PRにつながる経験や業務を選んでいきましょう。
自分が頑張って取り組んだ業務や、褒めてもらえた経験は立派な自己PRとなります。
また、自分の中で大きな学びを得た経験も第二新卒の職務経歴書で使える自己PRの一つです。
【例文】第二新卒の職務経歴書で使える職務要約
では、第二新卒の職務経歴書で使える職務要約の例文を紹介します。
【事務職の場合】
新卒より2年間、〇〇株式会社の一般事務職として電話応対や備品管理などを担当しています。
業務効率化のために備品管理のフロー変更を行い、過去1年間は誤発注が行われていません。
加えて、部署を超えて営業部社員と連携することで営業部社員の書類作成を効率化させることにも貢献いたしました。
【営業職の場合】
新卒より2年間株式会社△△の第一営業部にて、大手電機メーカー向けに自社サービスを販売してまいりました。
常に顧客目線にたった提案を得意とし、年間成約件数を20件から55件へと伸ばしてきた実績があります。
御社でも提案力を活かして新規の顧客開拓に貢献できると考えています。
【第二新卒の職務経歴書】書くことがない!作成のコツ
職務経歴書を書きたいと思っても、第二新卒の場合経験が少なく書く内容に迷ってしまうのではないでしょうか。
ここでは、第二新卒ならではの悩みを解決する職務経歴書の作成方法を紹介します。
職歴が半年しかなくても記載しよう
職歴が半年だとしても、職務経歴書に働いていたことを記載しましょう。
なぜなら記載がない場合、今まで働いたことない人物だと思われてしまいます。
あまり自分のことを卑下せず、会社で半年働いたことをしっかり書いてください。
学生時代・アルバイトの経験を自己PRに書く
会社での在籍期間が少なく、経験を書きにくいと思っている方もいるのではないでしょうか。
職務経歴書には、学生時代・アルバイトの経験を記載しても問題ありません。
アルバイトで手に入れたコミュニケーション能力や、一般的なマナーを得ていることについて書いてみましょう。
また、JobQにこのようなQ&Aの投稿がありました。
転職活動での職務経歴書の概要はどのようにまとめればいいですか?
職務経歴書の概要を記載する際に、下記の場合は、どうまとめるべきなのでしょうか。
•大学在学中に、派遣社員として携帯ショップで仕事をしていた。
•家庭の経済的事情および単位が取れなかったとして大学を2019年の3月に退学した。
•塾講師としてアルバイト始めてる。
という感じです。
正社員としての職歴でなくとも、丁寧に書かれている職務経歴書には好感を覚えます。
>•大学在学中に、派遣社員として携帯ショップで仕事をしていた。
>•塾講師としてアルバイト始めてる。
いずれも、簡単に職務経歴としてご記載になれば良いと思いますよ(「盛る」必要はありませんので等身大で)。
20XX年XX月~…続きを見る
とのことでした。
もし職務経験が書きにくい場合は、アルバイトでの経験を盛り込んでもいいでしょう。
第二新卒の職務経歴書でよくある質問
最後に、第二新卒の職務経歴書でよくある質問を見ていきましょう。
今回見ていくのは、以下の3つです。
- 採用担当は職務経歴書のどこを見ているの?
- 第二新卒は職務経歴書がいらない?
- 職歴なしでも職務経歴書はいる?
順番に確認していきます。
採用担当は職務経歴書のどこを見ているの?
第二新卒の場合、経験やスキルよりも「ポテンシャル」や「人柄」を重視している企業が多いです。
入社後に活躍できそうな人物であるかどうか、仕事内容の理解ができているかをチェックしています。
また入社後に会社の人と馴染めるかどうかもチェックポイントと言えるでしょう。
第二新卒は職務経歴書がいらない?
ここまで職務経歴書について紹介してきましたが、やはり経験の少なさから職務経歴書は不要と思う方もいるのではないでしょうか。
しかし第二新卒でも、職務経歴書はあった方がいいといえます。
なぜなら職務経歴書は、自分のことを企業にアピールできる貴重な資料です。
そのため経験が少ないからといって、職務経歴書を提出しないのは自らチャンスを逃していることになります。
第二新卒も職務経歴書を作成するのが、オススメです。
職歴なしでも職務経歴書はいる?
応募先の企業から職務経歴書の提出を求められた場合は、提出する必要があります。
職歴がなかったとしても、今までの経歴を記載した職務経歴書を作成してみてください。
そして面接の時に、職歴がないことを説明しましょう。
前述したようにアルバイトの経験や、学生時代に学んだことは自己PRにつながります。
職歴関係なく、提出を求められた場合は職務経歴書を作成しましょう。
しかし、応募先の企業が職務経歴書の提出を求めてこないときは、作成しなくても問題ありません。
まとめ
今回は、第二新卒向けの職務経歴書について紹介しました。
第二新卒の職務経験が少ないことは、企業も認識しています。
そのため職務経験よりも、やる気や人柄を重視して採用活動を行っています。
今までの経験や学びを思い出して、職務経歴書を作成してみてください。
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