
ISFPタイプの性格とは?適性のある仕事9 選と強み・弱みを解説
MBTIでは性格を16種類のタイプに分類しています。ISFPタイプは16種類のうちの1つです。就職活動をきっかけに自分自身を振り返り「よく分からない……」と悩んでいるなら、MBTIが役立つかもしれません。ここではMBTIとは何か、そしてISFPタイプにはどのような特徴があるのかを解説します。どのような仕事が向いているのか、どのような働き方だと充実した時間を過ごせるのか、などを知るきっかけとして生かせる内容です。
【MBTI診断】ISFPタイプの性格とは?特徴を解説
- ISFPタイプとはMBTI性格診断で分かる16の性格の1つ
- ISFPタイプは「周りの人を信頼し受け入れると同時に、自分のやり方や価値観を大切にする」人
就職活動で必要不可欠となる自己分析において、「MBTI診断」という言葉を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか??
JobQにも、MBTI診断を就活で用いた経験のある就活生の体験談が投稿されていましたので、ご紹介します。
MBTI診断を自己分析に用いた就活生の体験談
体験談1
最近就活を始めた24卒の就活生です。
納得のいく自己分析をする事に苦労しており、性格診断ツールを利用して自己分析をする事が多いです。 無料で利用する事ができ、精度が高いと評判のMBTI診断を用いて自己分析を行なってみた結果、ENTP(討論者)型と診断されました。
内容をよく見ると、「案外正しそうだな‥」と思っているのですが、このような無料の性格診断ツールを信じて自己分析をするのはリスキーでしょうか?
無料ツールよりストレングスファインダーのような、有料で知名度のあるものを使う方がいいのかなとも思っています。(あまりお金を使いたくはありませんが‥)
性格診断ツールを使って自己分析をされた経験のある方や自己分析の経験がある方、採用担当者の方などがいらっしゃいましたらご意見をお聞きしたいです。
MBTIは比較的妥当性があるツールです。あえて、有料ツールに手を伸ばさなくてもいいとは思います。ただ、納得のいく自己分析という言葉は引っかかるので、カウンセラーのように他人が分析と評価をするいうツールは一つ追加してもいいかもしれません。
ただし、…続きを見る
同じく24卒の就活生です。
MBTIでこうだから、自己PRをどう書こうというよりも、第3者のツールから見ても自分はこう見られるんだな~と参考程度にすればいいと思います。
自分もENTPなので、グルディスでもうまとめなきゃいけないのか、、、と制限時間の少なさに不満を思うことも多かったのですが…続きを見る
体験談2
【現状】
26歳男です。一度転職しており、メーカーで営業と品質保証兼品質管理を経験しました。
【聞きたいこと】
上記2職種に自分は向いてないなあと思い、改めて自己分析のためmbtiをやったところ、どのサイトでもinfjと出ます。
infjの特徴からして向いてないという考えは間違って無いことが分かったのですが、infjの向いている仕事を見る限り今から挑戦出来そうなものがなく困っています。
infj向きの仕事や職場環境はどういったものでしょうか。
また、転職活動の際にmbtiの結果から過去を振り返り、向いていると判断して応募した旨を選考で伝えるのは有効でしょうか。
選考の場で、mbtiを根拠に志望した旨を伝えるのは有効どころかまずいですね。端的に言って…続きを見る
現役のキャリアカウンセラーです。
他の方が「こうした診断は話半分で聞いておくべき」と書かれていますが、キャリアカウンセラーの立場としても同感です。
「自分にどのような仕事があっているのか」を知るための診断ツールは他にもありますが、どのツールを使っても絶対的に正しい、ということはありません…続きを見る
MBTIは自己分析のための万能ツールではありませんが、自己分析をするときのヒントとして役立つでしょう。
ここでは、MBIT診断とは何か?ISFPタイプとは何か?という事に対して、詳しく解説していきます。ぜひご覧ください。
ISFPとはMBTIで分かる16タイプの1つ
ISFPタイプとはMBTIで16種類に分類されているタイプの一種です。
MBTIはスイスの心理学者ユングの心理学的タイプ論をベースに、キャサリン・クック・ブリッグスとイザベル・ブリッグス・マイヤーズにより開発されました。
EI指標・SN指標・TF指標・JP指標の4つの組み合わせでタイプが決まるのが特徴です。
EI指標
関心の方向性は外向か内向か
SN指標
情報を得るとき事実を感覚機能で観察するか直感機能で把握するか
TF指標
結論を導くときに論理的に思考するか感情をもとに決めるか
JP指標
ライフスタイルは計画的(判断的態度)か臨機応変(知覚的態度)か
4つの指標にはそれぞれ2つの指向があり、その組み合わせで以下の16種類に分類されます。
ISFPタイプは相手を信頼し自分の価値観を大切にするタイプ
ISFPタイプは4つの指標の頭文字の組み合わせです。
・EI指標:内向型(Introverted)
自分自身の内側に目を向ける。自分を表現することより興味を掘り下げることを好む。
・SN指標:感覚型(Sensing)
自分の周りで実際に起きていることを観察した情報を信じる。具体的な出来事を通して結論を導く。
・TF指標:感情型(Feeling)
当事者として自分や周りの人にとって大切なことは何か?と考え判断する。共感することや調和することを大切にするのが特徴。
・JP指標:知覚的態度(Perceiving)
最終的な決断は最後まで先延ばしにし、できるだけ臨機応変で制約のない行動を好む。
上記を踏まえてISFPタイプを表現すると、「周りの人を信頼し自分の価値観を大切にする」タイプといえます。
ISFPタイプの性格の強みと弱み9選
- ISFPタイプの性格の強み|他者の変化によく気付く
- ISFPタイプの性格の強み|行動で示す
- ISFPタイプの性格の強み|人のためになることに熱心に取り組む
- ISFPタイプの性格の強み|周りの人を受け入れる
- ISFPタイプの性格の強み|自分の価値観が明確
- ISFPタイプの性格の弱み|自己批判
- ISFPタイプの性格の弱み|周囲に合わせる
- ISFPタイプの性格の弱み|先のことを考えない
- ISFPタイプの性格の弱み|自分を表現するのが苦手
次に、「ISFPタイプの性格の強みと弱み10選」をご紹介します。
順に解説していきます。
ISFPタイプの性格の強み|他者の変化によく気付く
ISFPタイプの1つ目の強みは、他者の変化によく気付くことです。周りの人が今どのような状況に置かれているかをよく見ているため、いつもと違うところがあるとすぐに気付きます。
職場ではスムーズなサポートや細やかな気配りとして表れる強みです。
ISFPタイプの性格の強み|行動で示す
ISFPタイプの2つ目の強みは、思いやりの気持ちを行動で示せることです。例えば後輩にかける「困っていることがあったら相談してね」という言葉も、ISFPタイプが言うと社交辞令では終わりません。
小さな困りごとのうちに相談に乗り、解決策を一緒に考えて、その実行をサポートします。
ISFPタイプの性格の強み|人のためになることに熱心に取り組む
ISFPタイプの3つ目の強みは、人のためになることに熱心に取り組むことです。全員の幸せを願い、それを実現できることに打ち込みます。
どんなに手間がかかることであっても、人の役に立つものであれば、信念を持って取り組めるでしょう。
ISFPタイプの性格の強み|周りの人を受け入れる
ISFPタイプの4つ目の強みは、周りの人を受け入れることです。基本的に人を信頼しており、まずは受け入れます。
制約にとらわれず、許容範囲が広いため、どのような相手であっても、受け入れられるでしょう。他の人から見て「非難されても仕方がない」という人に対しても、柔軟に対応しようとします。
ISFPタイプの性格の強み|自分の価値観が明確
ISFPタイプの5つ目の強みは、自分の価値観が明確であることです。プライベートや仕事でも、この価値観に基づいて行動したいと考えています。
普段は自分の主張をすることが少なく、相手の意見を受け入れるタイプです。ただし価値観が脅かされそうなときには態度を硬化させ、自分の大切なことを守ろうとします。
ISFPタイプの性格の弱み|自己批判
ISFPタイプの1つ目の弱みは、自分に厳しく自己批判をし過ぎる傾向があることです。特に本来持っている強みを生かし切れていないときには、自分を責めすぎて自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
自分の強みを思い出すことが、自信を取り戻すのに役立ちます。
ISFPタイプの性格の弱み|周囲に合わせる
ISFPタイプの2つ目の弱みは、周囲に合わせることです。本来は自分の価値観を明確に持っていますが、共感することや気持ちを大切にすることが十分できていない場合には、自分の大切にしたいことを大切にできないこともあるでしょう。
自分の価値観と異なる意見に従ってしまうこともあります。
ISFPタイプの性格の弱み|先のことを考えない
ISFPタイプの3つ目の弱みは、先のことを考えないことです。状況に合わせて柔軟に行動したり判断したりできますが、先のことまで考えるのは苦手な傾向があります。
今ここでの最適な行動が、その後にどのように影響するのか、一瞬立ち止まって考えるとよいでしょう。
ISFPタイプの性格の弱み|自分を表現するのが苦手
ISFPタイプの4つ目の弱みは、自分を表現するのが苦手なことです。基本的に静かで控えめなタイプで、積極的に自分のことを話そうとしません。
熱意があって「ぜひやりたい!」と思っていても、それが相手に伝わりにくいこともあります。
ISFPタイプの性格に適正のある職業・仕事8選
- ISFPタイプに向いている仕事|教員
- ISFPタイプに向いている仕事|介護士
- ISFPタイプに向いている仕事|カウンセラー
- ISFPタイプに向いている仕事|科学者
- ISFPタイプに向いている仕事|デザイナー
- ISFPタイプに向いている仕事|秘書
- ISFPタイプに向いている仕事|キャリアアドバイザー
- ISFPタイプに向いている仕事|マーケティング職
MBTIは自己診断ツールです。
ISFPタイプの性格と診断された方の中には、「自身に向いている(適性)のある仕事はなんだろう?」と考えた事のある方は多いのではないでしょうか??
ここでは、ISFPタイプに適性のある仕事を紹介していきます。
ISFPタイプに向いている仕事|教員
ISFPタイプに向いている仕事の1つ目は教員です。周りの人のちょっとした変化にも敏感に気付けるISFPタイプが教員になれば、生徒や児童の変化を見逃さず、適切にサポートできるでしょう。
人に役立つことや人の幸せにつながることにやりがいを見出す点や、まずは人を受け入れる姿勢なども、教員に向いている特徴です。
以下に、JobQに掲載されている教師の業務内容について詳しく解説している記事をご紹介します。ご覧下さい。
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ISFPタイプに向いている仕事|介護士
老人ホームやデイサービスなどの施設で働く介護士は、利用者が生活しやすいようサポートを行う役割を担います。人の役に立ちたいと考えているISFPタイプに向いているでしょう。
利用者の様子を観察し、その場の状況に応じた柔軟な対応を求められることも多い仕事です。持ち前の観察力や柔軟性も生かせます。
ISFPタイプに向いている仕事|カウンセラー
心の悩みを抱えた相談者を、カウンセリングや心理学の知識でサポートするのがカウンセラーです。適切なサポートを実施するには、相談者の細かな変化に気付き、都度対応できるきめ細やかさが求められます。
ISFPタイプの観察力や、人の役に立ちたいという気持ちが役立つ仕事です。
ISFPタイプに向いている仕事|科学者
科学者には客観的に物事を観察し、成果が出るまで粘り強く取り組むことが求められます。現実に目の前で起こっていることを注意深く観察できるISFPタイプに向いているでしょう。
物事の制約にとらわれない考え方も科学者向きです。
以下に、JobQに掲載されている科学者の業務内容について詳しく解説している記事をご紹介します。ご覧下さい。
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ISFPタイプに向いている仕事|デザイナー
クライアントの目的に合わせたデザインを作るデザイナーの仕事は、相手の気持ちを察する能力に優れているISFPタイプに向いています。クライアントの意図をうまくくみ取り、制作できるでしょう。
特に作成したデザインで、期待していた成果が出たときには「クライアントの役にたった」という充実感を得られます。
ISFPタイプに向いている仕事|秘書
秘書は社長や役員などのサポートを行う仕事です。スケジュール管理や商談・会議の準備など、必要に応じてさまざまな業務を担当します。
ときには秘書の働きによって、担当する社長や役員のピンチを回避できることもあるでしょう。役に立っている実感を得やすい点でISFPタイプに向いています。
ISFPタイプに向いている仕事|キャリアアドバイザー
求職者が理想のキャリアを築けるよう、求人情報や企業についての情報を提供し、転職・就職活動をサポートするのが、キャリアアドバイザーです。
支援の結果、求職者が希望の就職や転職を実現することで、人の役に立てる点がISFPタイプに向いています。
ISFPタイプに向いている仕事|マーケティング職
商品やサービスをより多く販売するために、情報を収集・分析し、戦略を立てるのがマーケティング職です。
策定した戦略を実行すると、顧客がどのように行動し始めるかを読み解く必要があるため、周りの人をよく観察しているISFPタイプに向いています。
以下に、JobQに掲載されている科学者の業務内容について詳しく解説している記事をご紹介します。ご覧下さい。
ISFPタイプあるある5選
ISFPタイプのあるあるには、以下のようなものが存在します。
- 仕事もプライベートも価値観に合うことだけやりたい
- 価値観に対する批判には全ての感覚をシャットダウン
- 基本的に周りの人にやさしい
- 「みんなが幸せならいいよね」が本音
- 信念を実現できることには全身全霊で!
上記の項目に当てはまるという人も多いのではないでしょうか。一方で、全く違うという結果になった人もいるかもしれません。
上記のあるあるは、あくまで参考程度に見て楽しみましょう。
ISFPタイプの仕事での特徴
働く場面でのISFPタイプの特徴は以下の通りです。
- 変化に合わせて対応できる
- 困っている人がいたら手を差し伸べる
- 人の役に立つ仕事で活躍できる
変化に合わせて対応できる
状況に応じて柔軟に行動できるのはISFPタイプの強みです。仕事の場でも、状況に応じた対応ができるでしょう。例えば来客が暑そうにしていれば、冬でも冷たいお茶を出せるようなタイプです。
変化に強いため、異動や組織改編で働く環境が変わったときにも、その場に合わせた適切な行動や振る舞いができます。
困っている人がいたら手を差し伸べる
同僚や後輩などが困っていたら、自然と手を差し伸べられるのもISFPタイプの特徴です。「困ったら頼ってね」と言ってそのままにしておくのではなく、定期的に進捗を確認したり、仕事量が多くなりすぎていないか確認したり、実際にサポートする行動ができます。
人の変化によく気が付くため、早めの声掛けとサポートで、チーム全体のピンチを避けられるでしょう。
人の役に立つ仕事で活躍できる
ISFPタイプが活躍できるのは、人の役に立っていることが実感できる仕事です。同じ仕事でも、やりがいを実感したいと考えており、ただ業務として取り組むことは好みません。
価値観や信念に合致している仕事に就けば、全力で仕事に打ち込み、能力を発揮して活躍します。
ISFPタイプの性格【まとめ】
- ISFPタイプは「周りの人を信頼し自分の価値観を大切にする」
- ISFPタイプの強みは他社の変化によく気付くことや行動で示すことなど、弱みは自己表現が苦手な点や計画的に進めるのが苦手な点など
- ISFPタイプに適性のある仕事(職業)は、人の役に立っていると実感しやすい教員・介護士・カウンセラーなど
ISFPタイプは周りの人を信頼しており、まずは受け入れるのが特徴です。自分自身の価値観を大切にしているため、仕事でも価値観に合う働き方だと活躍しやすいでしょう。
特に「人の役に立っている」「誰かの幸福につながっている」と実感しやすい仕事が向いています。職場では人の変化によく気付き気遣いができますし、状況の変化にもそつなく対応できるタイプです。
MBTIで自分のタイプを知ると、自分では気づいていなかった強みや弱みが見えてくるでしょう。就職活動の自己分析に取り組むときにも役立ちます。
自分自身について考えるきっかけとして、MBTIを活用してみませんか。
参考文献:『MBTI®タイプ入門 第6版』イザベル・ブリッグス・マイヤーズ著、園田由紀訳
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